講師の先生方のプロフィールを整理したり、講師ページを作成したりするときに、私が密かに気を使っているのが「肩書き」です。
Professor(教授)、Professor Emeritus (名誉教授)。
このあたりは、まあ分かります。
しかし...
PT、DPT、PhD、OCS、SCS……
PTは分かります。
PhDもなんとなく。
DPTも「PTに関係する、さらに専門的な学位なのかな」というところまでは、なんとなく分かりました。
…しかし、その先に続く3文字、3文字、3文字。
いつも混乱してしまいます。
しかも、今回教えてもらって分かったのですが、実はこれ、全部同じ種類のものではないんですね。
PTは「資格」
DPT、PhDは「学位」
OCSやSCSは「専門認定」
そしてCSCSはまた別の団体による資格...
アルファベットだけ見ていると、全部「なんだかすごい資格」に見えてしまう私には、ここもなかなか難しいところです。
とはいえ、どれも先生方が勉強して、研修や試験を受けて取得・維持されているもの。
できるだけ正確に表記したい。
ということで、先日、諸谷先生に教えていただきました。
私なりに整理すると、こんな感じだそうです。
PT Physical Therapist
理学療法士。
アメリカでは、大学卒業後に専門教育を受け、必要な要件を満たして取得する専門職資格です。
DPT Doctor of Physical Therapy
アメリカの現在の理学療法士教育で一般的な、専門職博士課程の学位です。
「PTになった後に取得する上位資格」という意味ではなく、現在のアメリカでは、PTになるための標準的な教育課程としてDPTが位置づけられています。
PhD Doctor of Philosophy
主に研究を行うための研究学位
※ちなみにDPTとPhDは、どちらも「Doctoral Degree」ですが、まったく別の学位だそうです。
DPTは、理学療法士になるためのエントリーレベルの臨床学位。
一方のPhDはPTになった後、研究された方に与えられる最高学位だそうです。
諸谷先生も、患者さんやドクターから、「DPTってPhDと同じなの?」と勘違いされることがよくあるそうですが、同じ「Doctoral Degree」でも、その意味は全く違うそうです。
奥が深いですね….
そして、まだまだ続きます。
OCS Orthopaedic Clinical Specialist
整形外科領域の専門理学療法士。
PT資格を持ったうえで、一定の臨床経験などの要件を満たし、専門分野の認定を受けます。
SCS Sports Clinical Specialist
スポーツ領域の専門理学療法士。
こちらもPT資格取得後に、臨床経験などの要件を満たしたうえで専門認定を受けます。
OCSとSCSは専門分野は異なりますが、どちらもAPTAの専門認定制度における同じレベルの専門資格です。
CSCS
Certified Strength and Conditioning Specialist
認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。
これはPTに限った資格ではありません。
大学卒業資格などの要件を満たせば受験でき、パーソナルトレーナーやストレングス&コンディショニングの専門家などにも取得者がいるそうです。
ちなみに、諸谷先生も以前はCSCSを持っていたそうですが、現在は更新・維持していないそうです。
そして、さらにややこしいことに……
APTA(American Physical Therapy Association)には、整形外科(orthopedics)、スポーツ(sports)、骨盤底・女性の健康(pelvic health)、小児(pediatrics)、神経(neurology)、高齢者(geriatrics)など、さまざまな専門分野の認定があります。
一方、CSCSはAPTAではなく、NSCA(National Strength and Conditioning Association)が認定しています。
….と、いろいろあるようです。
今回、私もかなり勉強になりました。
そして、これは私だけではないはず……と思いたいです。笑
日本のPTの先生方の中にも、アメリカの資格制度やこれらの略語には、あまり馴染みがない方もいらっしゃるのでは?
そんな、かすかな希望を持ちつつ(笑)、今回は私なりに整理してみました。
講師の先生方のプロフィールを見るときに、
「この3文字、いったい何なんだろう?」
と思ったことがある方の、ちょっとした参考になれば嬉しいです。
ダイコン(Nexus Motion アシスタント)
Nexus Motion の運営およびコンテンツ制作をサポートし、諸谷先生や専門家の思考・発信を間近で支えているアシスタント。過去のまとめ記事はこちらから →Blog Index