カリフォルニアの近況報告、初ブログ!

Uncategorized Mar 24, 2020
 

 Hi everyone.  This is a blog for my Japanese colleagues and I'm writing about my current thoughts on COVID-19 and the best way to continue learning about the movement system (ONLINE!).  I hope you all are keeping safe and applying social / physical distance to protect yourself and your loved ones and your patients.  Please be well.  Move better, live better!  Maiko Morotani

皆さん、こんにちは!ロサンゼルスで理学療法士をしています、Nexus Motionの諸谷 万衣子です。

新型コロナウイルスの影響で、セミナーや勉強会もキャンセルされ、私の勤務しているクリニックでもほぼ閉鎖状態が先週の水曜日(3月18日)から始まりました。パートタイムである私は当分の期間、家で待機している状態なので患者さんをみれないことが歯がゆいことと、感染拡大を最小限にするための”社会と距離を取る”ことの大切さを感じています。

家にいる時間が急に増えて、自分が今感じていることを即興でビデオにとってみたのでよろしければご覧になってください。

オリンピックも1年後に延期されるということで、本当に2020年は凄まじい年になってきましたね。新型コロナウイルスのパンデミックの状態が始まってから、ポジティブなことは:

  • 友人や知人の優しさを感じている=どうしてる?ズームやフェイスタイムでつなごうよ。という会話がたくさん。
  • 家族と猫4匹との時間が増えた!
  • あるものでご飯を作り、クリエイティブになれる
  • 自分がするべきことを再評価できる時間がもらえた

私から見たアメリカの状態は、できるだけ新型コロナウイルスの感染拡大を軽減しようと自宅にこもっている人と、大丈夫でしょとまだまだビーチに行ったり普通の日常活動を行なっている人と二つに分かれている感じが見受けられます。スーパーや薬局で働く方、病院勤務の方、配達者、警察官・消防士、軍人さんなど、社会が動き続けられるために不可欠なお仕事をされている人たちに感謝です。さて、不可欠な仕事に含まれているヘルスケアのお仕事。この中に理学療法も含まれています。ビデオでもお話ししましたが、これに対していろんな意見を持っている人がいると思います。

現在、私が勤務しているクリニックではオペ直後の患者さんを最優先して治療が続けられています。患者さんのアポは1時間で一人だけ、開業時間も通常よりも少ない時間で続けられているようです。来店される方は全員体温を測定され、その他コロナウイルスに関連している症状がないことをまず確認されてから治療が始まるという形だそうです。実際にこの状態になってから出勤していないので、クリニックの雰囲気がどうなのかはわからないのですが、私が最後に出勤した3月17日時点では来られた患者さんたちは不安そうな顔をされていて”今日で最後にしてほしい”とのリクエストも何件かありました。ある程度、ホームエクササイズが処方されていて症状も良くなってきている方や高齢者の方などは自宅で日常活動の動き方の改善とホームエクササイズを自主的に行なってもらうことが一番だと感じました。

しかし、一方でアメリカPT協会やカリフォルニアPT協会、APTAのプライベートプラクティスセクションから送られてくるメールのメッセージには、クリニックは開けておいてもいいというメッセージが強く感じられ、クリニックを経営されているPTたちにとって本当に混乱の状態だと思います。経営続けないと破産・倒産してしまうことは確実でしょう。そうすると、経営者だけでなくスタッフも働き口がなくなり、生活が大変苦しくなってしまいます。その反面、経営を続けていることで、スタッフはサラリーも稼げるし毎月のローンの支払いもできますが、ウイルス感染拡大につながるリスクもさらに高くなり、特に免疫低下されている方達の健康状態が心配されます。

4月にはどういう状況になっているのか、見当がつきませんが・・・3月23日にビデオを撮影した昨日と、今日24日のアメリカの感染情報は桁違いです。23日ではアメリカは3万5千人の感染者、カリフォルニア州は1500人弱でした。24日の今日では、アメリカ全国で5万3千人、カリフォルニア州は1931人でした。1日でこれだけ違う!現在最低17の州がロックダウンあるいは自粛令を出しています。日頃からスキンシップの多いアメリカでは感染が広まるペースも早いかもしれません。日本はお辞儀の社会、キスやハグをする習慣もあまりないのに加え、清潔な状態がほとんどの公共の場所でも保たれているのが感染拡大を抑えているのかなと感じます。ただし、この感染情報でわからないのが実際感染している人数。日本はどうでしょうか?アメリカでは検査の数が不足しているため、ひどい症状の人、最近旅行された人、高齢者などのみで、これらの基準以外の人たちは検査されません。実際、もっと感染者は多くいるのではと思うと、ゾッとします。

上のスクリーンショット(3月24日現在の統計)からわかる通り、100万人につき何名感染しているかという左から二番目のコラムの数値も興味深いです。アメリカの感染者数は世界で現在3番目に多いですが、人口と比較してみると最もひどい感染率の国は:スイス、イタリア、スペインなどですね。この先、毎日のように感染のデータが変わってくると思います。皆さんもできる限り必要以外の人との接触は避けて、安全に毎日を過ごされてください。

6月開催予定だったMovement System Seminar TOKYO、4月に開催予定だったシカゴでのPerformance In Motion Japan Mentorship、3月(先週末)開催予定だったセントルイスでのサーマン先生の合宿、楽しみにしていたイベントが次から次に来年に延期になってしまったことで、心が萎えているのが本音です。でも!この機会をポジティブに受け止めて、今までやりたかったプロジェクトに取り掛かり、そして2019年から毎月続けているムーブメントシステム・マンスリーにももっと力を入れることができると、自分をプッシュしているところです。

ほとんどのアメリカの大学の授業もオンライン教育に速やかに変更されています。集団で集まることはできなくてもバーチャルで集まって情報を共有できること、学びが続けられること、ディスカッションができること、昔だったら考えられないことがテクノロジーのおかげで可能になっています。筋骨格系の疼痛を持っている患者さんをどのように評価し治療すれば効果が出るのか、どんなエビデンスがあるのか、運動系機能障害症候群(MSI症候群)のコンセプトの復習がしたい・学びたい人にぜひお勧めのムーブメントシステム・マンスリーは、毎月90分のプレゼンテーションをZOOMのライブ配信で視聴できます。ライブ参加される方は、チャットで質問やコメントもできます。ライブ参加できないメンバーの方は、録画された動画とオーディオがメンバーページにアップされるので、時間のある時に気軽に臨床へのヒントが得られます。

マンスリーメンバーの方々のご感想はこちらのビデオから視聴できます!

4月のマンスリーライブ配信は4月5日午後9時半から開催します。自宅からできることの可能性を広げていきます。それが皆さんにとって少しでもお役に立てれば光栄です。

Nexus Motionのモットーは MOVE BETTER, LIVE BETTER (よりよく動き、よりよく生きよう)です。外出・出勤できなくても、動くことは可能です!体を動かすことを続け、脳の回転も働かせて今自分にできることと直面していきます。皆さんも、くれぐれもご自分・ご家族・患者さんやクライアントさんの安全を守りながら、元気で1日1日を乗り越えていってください!

Move better, live better everyone!

Nexus Motion 諸谷

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