2021年WUPT
下肢アドバンスコースの
事前(事後!)学習
ナンシー・ブルーム先生の大腿骨と股関節症候群の講義は、DPTの学生たちへの講義の動画です。ですので、”実技で練習した・以前の講義”などについては、DPTカリキュラムの学生たちにお話ししているためですのでご了承ください。
"グリッド"はDPT学生に手渡されるハンドアウトのみなので、今回のコースではグリッドはハンドアウトには含まれておりません。CANVAS からダウンロードできる Summary of Hip Dx というPDFファイルが一番グリッドに近い内容です。ご理解いただきありがとうございます。
内旋を伴う大腿骨前方すべり症候群
- 立位・歩行中、股関節を伸展位で維持しているため股関節前方の構造体が過剰に柔軟になっている。
- 股関節屈曲中、大腿骨頭のスピンが不正確。開始のポジションが前方・内旋、あるいは股関節屈曲中に前方すべり・内旋。
- 股関節伸筋群、または股関節後方の構造体が硬い場合もあるため、前方すべり・内旋に関与する。
内旋を伴う大腿骨前方すべり症候群の治療
外旋を伴う大腿骨前方すべり症候群
- 立位・歩行中、股関節を伸展位で維持しているため股関節前方の構造体が過剰に柔軟になっている。
- 股関節屈曲・伸展中、大腿骨頭のスピンが不正確。開始のポジションが前方、外旋、あるいは股関節屈曲中に前方すべり・外旋。
- 股関節伸筋群、または股関節後方の構造体が硬い場合もあるため、前方すべり・外旋に関与する。
内旋を伴う大腿骨後方すべり症候群
- 股関節屈曲の際、大腿骨頭のスピン(回転)が不正確で過剰な内旋を伴う(後方すべり・内旋)
- 股関節後方の構造体の柔軟性が増加している
- 全般的な過剰可動性
多方向性副運動過剰可動性症候群(膝の運動を伴う)
- 様々な方向に股関節副運動が過剰である。
- 早期の変形性股関節炎と関連している場合もある。
- (膝の運動を伴う場合)膝の運動中(屈曲や伸展)、様々な股関節の副運動が過剰である。
大腿骨内旋症候群
- 大腿骨頭が内旋した状態でアライメント・反復動作が行われる
- 大臀筋・大腿筋膜張筋・腸脛靭帯の短縮・硬化
大腿骨過少可動性症候群
- 様々な方向(特に屈曲)に複運動が制限されている。
- 変形性股関節症と関連している
股関節内転・内旋症候群
- 活動中および立位・座位で持続的に過剰な股関節内転・内旋。
- 後方外側関節包、股関節外旋筋群と外転筋群の柔軟性が増加。
膝伸展を伴う股関節伸展症候群
- ハムストリングの過用、大臀筋・大腿四頭筋の筋パフォーマンス不足、これらの悪いパターンで股関節・膝を制御している
- 内旋を伴う場合:股関節・膝関節伸展する際、過剰な内旋が見られる
股関節外旋症候群
- 立位と活動中に股関節が外旋している
- 短縮した外旋筋群が坐骨神経を圧迫している(短縮した梨状筋症候群)